建築士にはどうやったらなれる?その仕事内容とは?

建築士にはどうやったらなれる?その仕事内容とは?

「建築士」という職業は何気なく耳にする機会があります。しかし具体的にはどんなことを行い、どのようにしたらなれるのかについてはあまりご存じない方も多いかもしれません。

建物の建築の際に欠かせない「建築士」という職業について、ご説明したいと思います。

建築士とは

似たような言葉に、「建築家」や「設計士」という言葉があります。それら対して「建築士」とは、どう違うのでしょうか。「建築士」は、建築物の設計や工事の管理を行う職業の資格、もしくはその資格を持った人、のことを指します。

建築士の資格とは

建築士の資格にはさまざまなものがありますが、主に次のような例が挙げられます。

・一級建築士
建築士の資格の中で最も難易度が高い資格です。設計できる範囲が広く、大規模なビルや商業施設、学校や病院などの大きな建築物の設計が可能です。四年制の建築学科を卒業し、その後2年以上の実務を経験しなければなりません。建築系の短期大学を卒業した場合には実務経験が3〜4年、二級建築士を取得した場合には二級建築士としての実務経験が4年必要になります。

・二級建築士
住宅規模の建築物の設計が可能な資格です。四年制大学の建築学科を卒業している場合は実務経験なしで受験可能です。建築系の学科の高校を卒業していれば3年以上の実務経験があれば受験資格があります。特に建築系の学歴がない場合であれば7年以上の実務経験があれば受験の資格が得られます。一級建築士に比べると取得しやすい資格なので、一級建築士の資格を取るために、まず二級建築士を取得するケースがあります。

・木造建築士
木造住宅の設計を行うことができる資格です。2階までの木造の建物で、床面積が延べ100平方メートル以上300平方メートル以下の建物の設計が可能です。受験資格は二級建築士と同じですが、二級建築士に比べると比較的取得しやすい資格です。

建築士の仕事の内容とは

設計

設計は施主である顧客のニーズをヒアリングすることから始まります。顧客がどのようなものを求めているのかがわかったら、予算や法規制とすり合わせ、具体的な提案をしていきます。

顧客が提案を受け入れたら、図面の作成に入ります。図面は設備設計、構造設計、意匠設計に分けることができます。

・構造設計
柱や梁、階段など、基礎となる構造の設計です。建物が崩れることなく、安全を保てるように、建物の土台となる基礎の形、柱や梁の太さ、鉄筋の本数などを計算します。

・設備設計
建物の用途に合わせた、空調や電気、給排水などの設備に関わる設計です。一般的な住居の場合であれば企画はある程度決まっていますが、ビルやマンションなどの大規模な建物の場合は複雑になってきます。設備の技術はどんどん開発され、新商品も次々と出てくるので日々知識を更新しなければなりません。

・意匠設計
建物の外観や間取りなどの設計のことを言います。敷地の条件や周辺の環境も考え、建物の配置や形、間取りやデザインなどを設計します。住みやすさや実用性、デザインの美しさなどを総合的に考えて設計を行います。

工事管理

図面ができ、顧客がそれを受け入れたら工事が開始されます。建築士は現場に行き、工事が図面どおり行われているかを確認しなければなりません。

また、多くの場合、建築物を作る場合には工期が決まっています。工期までに顧客へ建物を渡せるように工事が進むよう、建築士が進捗状況をチェックしなければなりません。この際には現場監督や現場で働いている職人と打ち合わせや情報交換をする必要があります。

また、実際に工事を進める上で、設計に不具合が見つかる場合があります。その場合には現状と照らし合わせ、設計の見直しをしなければならない場合も出てきます。

建物の完成の際には顧客に引き渡す際、設計通りに出来上がっているかの確認を行う必要もあります。

手続き

設計の前に敷地に関わる条例を調べたり、建築許可や道路の使用許可などを役所の各担当へ確認申請をしたりする手続き業務も建築士の仕事の一つです。

建築士に求められるもの

感性

建築物には機能性とともに、美しさやデザイン性が要求されます。建築士には美しさやデザイン性に関わる感性が必要となってきます。感性を磨くためには優れた建築物に触れ、幅広い分野への興味を持ち、知識も蓄える必要があります。

空間のイメージ能力

人がその建物の空間で利用する上で使いやすく、居心地の良いものになるよう、建物を空間としてイメージする力が必要になってきます。まずは頭の中でなるべく具体的にイメージし、それを図面に落とし込むことができるようになる必要があります。

建築・もの作りが好きであること

好きこそものの上手なれ、という言葉があります。建築が好き!という情熱がないと、難しい建築士の資格には挑戦できませんし、良い建物を作るイメージ力も付いてきません。

また、建築とは0から物を作り上げる作業です。もの作りが好きで、作り上げる工程そのものに対して情熱を注げるタイプの人は良い建築物を作ることができるでしょう

まとめ

様々な環境や条件を考慮し、0から建築物を作り上げる建築の仕事は確かに困難をともなう仕事ですが、それだけにやりがいや喜びの多い仕事です。

建築士に興味がある、建築の仕事を経験してみたい!とお考えの方は、埼玉で外装や屋根の吹き替え工事などを請け負っている建築会社「株式会社eight」にご相談ください。未経験でもご応募可能です。もちろん経験者の方も大歓迎しております。