屋根や外壁の耐久性って?メンテナンスの時期やサインをご紹介します

屋根や外壁の耐久性って?

屋根や外壁は家を風雨や太陽熱などから守って快適に保つための大切なパーツです。今回は、屋根と外壁の耐久性について簡単にご紹介します。見た目の美しさやデザイン性だけでなく、耐用年数や耐久性にもとづいて選ぶ必要があります。屋根や外壁にお悩みの方は、ぜひこの記事を参考になさってください。

屋根材の耐久性

屋根材と一言でいってもいろいろな種類があります。ここでは代表的なものを2つ挙げて、耐久性をご紹介します。

スレート屋根の耐久性

スレート屋根材は、近年もっとも普及している素材です。多くの新築家屋で採用されている理由のひとつとして、色展開が豊富なことが挙げられます。また、比較的費用が安く、薄くて軽いため家への負担も比較的小さい点もスレート屋根材の利点です。「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれることもあります。

素材自体が薄いことから、残念ながらあまり耐久性が高いとは言えません。欠けや割れ、色あせだけでなく、歪んで変形することによって位置がずれたりします。とはいえ、こまめなメンテナンスで耐久性は十分保てますので、メリットとデメリット、屋根に何を一番求めているかを吟味して選ぶと良いでしょう。

ガルバリウム鋼板の耐久性

耐久性が高い素材と言えば、ガルバリウム鋼板です。アルミニウムや亜鉛、シリコンなどで構成された金属板で、保護剤が塗布されているため風雨に強く耐久性が高くなっています。金属でありながら錆にくいだけでなく、軽く、耐熱性や遮熱効果、防音性が高いという点も魅力的です。

軽ければ家本体にかかる負担が少なくなる上に、地震における被害を比較的小さく抑えることが期待できます。また、遮熱性が高いとういことは暑さや寒さを遮り、室内の温度を快適に保つことができるでしょう。

導入にかかる費用は他の屋根材に比べて高額となりますが、その後のメンテナンスの手間が煩わしいという方は、耐久性が高くメンテナンス頻度の低いガルバリウム鋼板をおすすめします。

屋根材の耐用年数

屋根は、太陽光からはもちろん紫外線や風雨、降雪から家を守る重要なパーツです。したがって、もしメンテナンスを怠って塗装の劣化や浮き、剥がれ、ひび割れ(クラック)などが発生すると、雨などが浸水して雨漏りが屋根材の下にある木製の下地・野地材まで及んでしまう恐れがあります。また、白アリといった害虫の温床にもなってしまいます。

屋根周辺の劣化は気づきにくいため、気付いた時には屋根全体を取り換えなければならない事態になりかねません。リフォームや白あり駆除に高額な費用をかけないためにも、耐久性を保つための定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

ちなみに、スレート屋根材の耐用年数は20~30年程度です。30年間手を付けずに放っておくのではなく、10年ごとに点検や塗装を行って、防水性を回復させる必要があります。塗装をしなおすことで、美観も改善します。もう一方の、ガルバリウム鋼板の耐用年数もスレート屋根材同様20~30年程度です。

しかしながら、耐久性の高いガルバリウム鋼板の定期メンテナンスの頻度は20年ごとで構いません。点検をしてみて、浮きや剥がれ、傷、さび、色あせがある場合には塗装を検討しましょう。塗装をしなおすことで、撥水効果が蘇ります。

外壁の耐久性

外壁の耐久性は、塗料と建物の二つの軸から判断する必要があります。本記事では代表的な素材2つに着目して耐久性をご説明します。

窯業系サイディングの耐久性

近年主流の外壁で7割近くの新築物件が採用しています。最も一般的なのが「窯業系」とよばれる素材のもので、これはセメントに繊維などを混ぜて作られます。工場でタイル状に加工してそれを現場で張り付ける手法で、どんな職人でも均一な仕上がりが期待できるという側面もあるのです。

モルタル壁の耐久性

モルタルは一昔前の壁に多く見られた工法です。セメントに砂や水を混ぜて塗り固めたもので、現在の主流ではないもののデザイン性の高さで依然として人気があります。また、耐火性や遮熱性に優れている点も見逃せない特徴です。前述したサイディングと違って継ぎ目がないため、大掛かりなメンテナンスは長期間必要ありません。

ただし、ヒビ割れが発生しやすく汚れもつきやすいため、耐久性を維持するために細かいメンテナンスを行います。モルタル壁は塗料や施した模様、そして職人の技量や経験といった要因によって耐久性・耐水性に差が出てくる点にも注意が必要です。

外壁材の耐用年数

窯業系サイディングの耐用年数

サイディングボードの耐久性は、素材自体の耐久性と継ぎ目を埋めるシーリング材(コーキング)の耐久性の二つに注目する必要があります。サイディングボードは50年保証の商品も登場するなど非常に耐久性に優れた商品ですが、風雨にさらされ続ける部分であることから変色や色褪せといった劣化は避けられません。これらは致命的な損傷ではないものの、美観を損なうだけでなく劣化を加速度的に早める原因となりますので、10年単位で塗料を塗りなおすことが好ましいでしょう。

また、シーリング材の耐用年数は約10年とかなり短いものです。シーリング材が劣化すると、ひび割れや欠落、剥離します。サイディングボードとの間に隙間ができてしまうと、そこから雨風が入り込んで内部の劣化を助長するため、劣化に気付いたらコーキング材を補充する増し打ち、もしくはすべて取り除いてから入れ替える打ち替えを検討しましょう。

モルタル壁の耐用年数

モルタル壁の耐用年数は20年ほどです。とはいえ、立地や環境によっても耐用年数は前後します。もっとも危険なサインは大きなヒビ割れ(構造クラック)です。これを見つけたら早急に対処しましょう。細かいヒビ割れ(ヘアークラック)やコケ・カビ、塗膜が浮いてくる、触ると手に白い粉がつく(チョーキング)といった症状はそれほど急を要さないものの、長期間放っておくと大きな劣化につながる恐れがあります。放置せずに業者に点検を頼みましょう。

まとめ

今回は、屋根と外壁の耐久性についてご紹介しました。参考になったでしょうか。埼玉県で外壁工事を主に請け負っている「株式会社eight」は、NYGサイディング施工士の資格を持つ代表を中心に、安全で正しい施工を心掛けております。サイディングや塗装といった施工をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。